【キケン】自宅で見つけたら緊急に対処すべき茶色い虫とは?!

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皆さんは、ご自宅にお庭はお持ちですか?今度、もしお庭などの屋外で、何かする機会があれば、辺りをじっくり見てみてください。もしかしたら、目の前にあるキケンな存在が潜んでいるかもしれません…!これは茶色い小さな虫なのですが、その見た目からは想像できないほど、実はかなり厄介な存在であるのです!!!もし発見したら、手遅れになってしまう前に、以下の手順を必ず踏むようにしてください!では早速、その正しい対処方法についてみていきましょう!

1.  虫の正体とは?

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まず、そもそも、どのような見た目をした虫に気をつけるべきなのでしょうか?というのも、小さな虫の種類を見分けるのは、そう簡単ではありません。この茶色い虫の場合、6本の足と丸い体が特徴です。また、背中部分が古い盾のようになっていて、非常にユニークな形をしています。

2.  成虫になると…

この茶色い虫は、成虫になっても約1.7cmというサイズで、かなり小さいのですが、これだけ小さいからといって、まったく気にしなくてもいい虫であるというわけではありません!しかも、この虫には羽があるので、地面にいるだけではなく、空中に飛んでいる可能性もあるのですっ!

3.  他にも注意すべき点

さらに注意してすべき点としては、この虫は屋外をうろつくだけではないということ。実は、家の中にも潜んでいる可能性があります。しっかりと対策をとっておかないと、カーテンや壁の隙間など、家の中のどこにでも入り込んでしまいます…。これを聞いて、嫌な思いをしない人はいませんよね?はっきり言って、気持ちが悪いですよね?この虫が住まいの近くに発生しまうと、サイアクな状況になるのです。

4.  クサギカメムシ

もうそろそろ、この恐ろしい虫の名前が気になってきましたよね?この虫は「クサギカメムシ」という種で、その名の通り、カメムシ目カメムシ科に属するカメムシの仲間です。残念ながら、お世辞にも人気のある昆虫だとは言えませんが、クサギカメムシが引き起こすトラブルを考えると、それもそのはずと納得がいくかと思います。しかも、庭師さんや自宅に庭を持っている方からは、もっと嫌われているであろう害虫なのです。

5.  原産国

興味深いことにも、クサギカメムシは今や、アメリカやイギリスには生息していますが、西洋の固有種ではありません。実は、東アジア原産の昆虫なのです!かつては、ここ日本だけでなく、台湾や中国、韓国のみに生息していて、やがて生息域を世界へと拡大していったのです。

6.  生息域

クサギカメムシは、東アジア固有の種であったのですが、では一体、どのようにして東アジアを抜け出し、世界へと広がっていったのでしょうか?その答えを知っているのは、昆虫学者のマックス・バークレイ氏です。彼はロンドン自然史博物館の甲虫類コレクションマネージャーを務めています。

7.  侵入者

2021年3月、英雑誌ガーディアン紙に掲載されたバークレイ氏の見解によると、東アジア生まれのクサギカメムシは、海外へ輸出される貨物や輸送品に侵入して、イギリスやアメリカに渡ったのではないかといいます。つまり、歓迎されざる密航者というわけです。し・か・も、驚くことに、なんとクサギカメムシは面白半分に飛び乗ったとは思えないというのです!これは一体、どういうことでしょうか…?

8.  冬眠

バークレイ氏がガーディアン紙に説明したところによると、カメムシというのは、気温が寒い時期になると活動しなくなります。そこでカメムシは、外の気温が再び上がるまで、より居心地のいい場所を探して隠れる傾向にあるのです。こうした昆虫の行為は「休眠」と呼ばれていますが、要は「冬眠」のようなものです。そこで、クサギカメムシは休眠するべく、貨物を満載したコンテナの中に隠れたというわけです。

9.  地球温暖化

しかし、この生息域拡大にはもっと大きな問題があるのです。クサギカメムシは、暖かい環境を好むだけでなく、暖かい環境で成長するのです。言い換えれば、近年の国際問題になっている地球温暖化が深刻になればなるほど、クサギカメムシはその恩恵を受ける可能性があるというわけです。もし年々温暖化していけば、クサギカメムシの発生がさらに大きな脅威となってしまう場合があるのです。

10.スイス

2020年8月、とある研究グループが学術雑誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・バイオメテオロロジー」にてある研究結果を発表したことで、前述の問題がより明確になりました。同研究では、2100年代には、スイスの約半分の地域が、クサギカメムシの絶好の住処となる可能性があると判明したのです。というのも、クサギカメムシのようなごく小さな虫にとっては、スイスまでにたどり着くことは容易であるからです。

11.ティム・ヘイ博士

農学や環境学に関する問題を解決するために情報提供などを行うイギリスの非営利団体Centre for Agriculture and Biosciences International(通称CABI)に勤務する専門家であり、カメムシ研究家でもあるティム・ヘイ博士。カメムシ専門とする称号まであるんですね!まあ、冗談はさておき、ヘイ博士は2020年9月、CABIの公式ウェブサイトで重要な研究結果をいくつか発表しました。

12.気候変動

ヘイ博士は「気候変動によってすでに種が変わっていることを明らかに示す証拠がある」と説明したうえで、毎年どれだけのカメムシが生産され、どこに行き着くのか、そして、カメムシの生活環などにどのような影響を及ぼすのかについて言及しました。さらには、「クサギカメムシの数が増加し、気候変動がその定住を促進することは明らかである。特に、スイスの北西部は彼らにとって完全に適した場所になるかもしれない」と付け足しました。これはスイス国民にとっては、さぞかし悲劇の知らせであることでしょう…。

13.拡散

ヘイ博士の研究報告は、まだ続きます。「クサギカメムシがさらに南下すると、生息域の拡大はアルプス山脈の麓の丘陵地帯にまで達すると予測されている。そして、アルプス山脈の谷間の中でもより高い緯度が、今後の気候条件の下で適切になるだろう。スイスの北西部と南部の渓谷の高地においては、クサギカメムシの広がりと増加を監視することを推奨する」としました。これはつまり、クサギカメムシを世界中で見かけるようになるのもそう遠くないということですね…!?

14.懸念

このような現状や研究結果を聞くと、今後のクサギカメムシの動向がますます気になりますよね?もちろん、2100年代なんてまだまだ先の話ですが、だからといって安心はしていられません。これはアメリカが抱えている被害状況を見れば、すぐにわかることでしょう。なんとアメリカでは、クサギカメムシがあっという間に全国にまで蔓延し、もうすでに手に負えない事態にまで陥っているのです…!

15.アメリカ

では、クサギカメムシは一体いつ、アメリカ本土に現れたのでしょうか?米全国害虫管理協会の公式ウェブサイトPestWorld.orgによると、1996年にペンシルバニア州のアレンタウンで偶然発見されたそうです。しかし、クサギカメムシだと正式に確認されたのは、それからさらに5年後の2001年のことでした。それまでは、アメリカにいた誰もが、この奇妙な小さな虫の正体を知らなかったのです。

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16.ニュージャージー州からノースカロライナ州へ

一方、そんな人間の状況など知らないクサギカメムシは、アメリカ本土に上陸し、その後すぐに東部で大発生しました。ニュージャージー州に上陸した後、2004年にはバージニア州にも進出。そして最近では、ノースカロライナ州にまで移動しているとか…。しかし、ここで恐ろしいポイントは、これはほんの一部の例に過ぎないということです…。

17.44州

現在、アメリカの州の中で、クサギカメムシの生息が確認されているのは、なんと44州もあるのです!!!まさか?と疑ってしまうような数字ですが、それも無理ありません。だって、たった25年にしてこれだけ拡散したのですから…。アメリカ合衆国の国土の大きさを考えると、本当に驚くべき”偉業”といえるでしょう。

18.カメムシ

カメムシは、英語では、stink bugと訳されますが、stinkという単語は「悪臭」という意味を持ちます。というのも、あの悪臭を放つことで有名な動物スカンクと同じように、カメムシもまた、身の危険を感じると刺激的なニオイを発するからです。そして、この悪臭は、周囲数センチの空間を覆うことができるのです。

19.ニオイ

奇妙なことに、カメムシが放つニオイは、ハーブやスパイス、特にコリアンダーのようなニオイだという人もいますが、一方ガーディアン紙では、アーモンドのニオイに近いと報じています。ただし、実際にそのニオイの真相を突きとめようとしても、カメムシに近づいて余計に刺激することになるので、おすすめはできません(笑)。

20.放置はNG

ニオイが気になるとはいえ、実際にカメムシを見つけたら、放置してよくはありません。カメムシは、庭に植えてある植物や作物を食べてしまいますから。特に野菜や果物が大好物なのです。こんなに小さな虫なのに、その被害の大きさには誰もが驚きます。

21.アメリカの農家

ここで、クサギカメムシによる被害の例をご紹介します。ガーディアン紙によると、アメリカで営む農家では、2010年に、約4,000万ドル(日本円にして約40億!)相当のリンゴが被害を受けたそうです。これは信じられない金額ですよね?ただし、クサギカメムシはリンゴの芯まで全部食べたわけではありませんが…。

22.茶色いシミ

クサギカメムシがリンゴを食べた部分には、茶色いシミができていたそうです。当然のことながら、クサギカメムシに食べられたリンゴはすべて販売などできず、捨てざるをえませんでした。リンゴだけではく、キュウリやブドウなどといった他の作物にも同じ被害が発生します。ちなみに、イギリスでは現在、特にブドウが被害を受けているようです。

23.ブドウ

では、一体なぜブドウが、より大きな被害を受けているのでしょうか?なぜなら、クサギカメムシの群衆がブドウ畑に侵入すると、そのニオイのせいでワインとしての旨みが台無しになってしまうからです。今、イギリスのワイン事業が盛り上がっていることを考えると、これは非常に深刻な問題です。もちろん農家だけでなく、ワイン事業関係者やワイン愛好家にとっても、大きな痛手となります。

24.駆除方法

クサギカメムシの発生がもたらす被害の大きさを考えると、その駆除方法について疑問に思いますよね?マックス・バークレイ氏は、2021年3月にガーディアン紙の取材に応じた際、「クサギカメムシを一掃する方法はない」という悲報を告げています。そして、イギリスに生息する別の昆虫との比較を行い、詳しく説明を行いました。

25.どこにでもいるようになる

バークレイ氏によると、「これまでにも多くの外来種で見てきたが、クサギカメムシはあっという間に定住してしまう。1匹か2匹見つけたら、その残りはどこにでもいるのだ。中国原産のクサギカメムシは、2006年に初めてイギリスにやって来て、今では大量に発生している」とコメント。

26.対策

さまざまなところに繁栄するクサギカメムシの駆除がうまくいかないからといって、絶対に追い払うことができないわけではありません。ちょっとした工夫とコツさえ使えば、植物や作物をクサギカメムシから守ることができるのです!また、家の中にもカメムシが入ってこないようにすることも可能。ここにきて、やっとの朗報ですね!

27.不要な雑草

まず、最初のポイントとしては、辺りに不要な雑草が生えていないかどうかチェックしましょう。というのも、カメムシはこうした雑草を使って身を潜めるからです。それを防ぐために、雑草を根っこから引き抜き、その他にも、カメムシの隠れ家としても機能する可能性のあるモノすべてを取り除きましょう。よく多いのは、庭に置かれるような飾り物や装飾品などですね。あとは、お花にも注意しましょう。

28.防虫剤

もうすでにカメムシの発生がわかっている場合は、すぐにカメムシを追い払うことができる防虫剤を作りましょう。ガーデニング専門のウェブサイト「Gardening Know How」によると、防虫剤を作るのに必要なものは、カオリン系粘土(粘土鉱物)、7.5Lの水、15mlの食器用洗剤です。この3つをすべてかき混ぜて、スプレーボトルに入れてください。

29.スプレー

防虫剤の準備ができたら、さっそくスプレーしてみましょう。同サイトによると、カメムシはスプレーをかけた花や作物を蝕むことはないそうです。さらに、この方法では、カメムシが卵を産みつけるのを防ぐことができます◎

30.植物にダメージを与えない

ここでご紹介した防虫剤ですが、カメムシ駆除には効果がありながらも、花や栽培中の野菜や果物にダメージを与えることはないので、安心して使用できます!カメムシがいなくなったら、必ずホースで作物に水をかけてあげてくださいね。防虫剤よりもさらに殺傷力のある方法を探している方には、「誘引トラップ」をおすすめします。

31.トラップ

最近では、ゴキブリホイホイなどのように(笑)、害虫などを捕獲するためのトラップがたくさんありますが、普通の植物でも、色によっては簡単にトラップの役割を果たしてくれるのです。実は、カメムシは、黄色い植物に集まる傾向がある害虫です。例えば、マスタードやニンニク、ヒマワリなどですね。

32.仕掛け

まずは、庭の中で、近くにお気に入りの花や植物を植えていない、孤立した場所を見つけてください。そして、そこにあえて黄色い植物を植えることで、トラップを仕掛けます。するとカメムシは、まんまと黄色い植物だけに集まり、危険から遠ざかろうと他のものには止まりません。ここまでくると、この後どうするかはあなた次第。カメムシをそのまま放置しておくと、他の動物に食べてもらえるかもしれません。

33.植物を処分する

もちろん、カメムシが住み着いた植物を処分したい方もいるでしょう。その場合は、その植物を掘り起こして、ゴミ袋に入れてください。ただし、それをゴミとして捨ててはいけません。日当たりの良い場所に袋ごと置いておけば、2~3日後には、中にいたすべてのカメムシが熱さで死んでいるはずですからね。

34.入り口を塞ぐ

一方、家の中へカメムシが侵入するのを防ぐには、入り口となりえる箇所をシーリング材で塞いでおくといいでしょう。カメムシは、窓やドアの隙間から侵入しようとするのが得意なようです。非常に小さい虫で、ほんの小さな穴さえあれば侵入できますので、彼らの入り口となりえる箇所には細心の注意を払いましょう。

35.掃除機

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万が一、家の中にカメムシが侵入してしまった場合でも、心配はいりません。ここで必要なのは、掃除機だけです。カメムシを掃除機で吸い取っても問題はありませんが、吸い取った後は必ずその袋は捨ててください。カメムシの嫌なニオイが残るのは御免ですからね…。

以上、いかがでしたでしょうか?もし、自宅の庭や畑がカメムシの餌食になってしまったら、上記の方法を使ってカメムシを駆除してみてくださいね!

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